第1回 エコデザインな人々 Person-01


株式会社エナジオ 土居雅夫氏のインタビュー

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49歳の経営者が挑む、新しきエコデザインの世界

―― 昨年、(有)インタクト(株)地研さんと、3社協同で開発したエコ菜園キット「もくもく菜園」は、第5回高知エコデザイン大賞を受賞しましたが、その後いかがですか?

 入り口に並べてあったの、ご覧になりましたか。あまり世話もしてなくて、そのままなんですが、とても育ちが良くて、いろんなものが育ちます。太陽にあたって、廃プラスチックのリサイクル枠材の色が少し変わってきました。ファミレスやレストランに「もくもく菜園」をどうですかと薦めているのですが、まだ普及させるのに苦労しています。

 現在の販売価格は6,000円なんですが、東京の某デパートでは5,000円で売りたいと言われていて、どうやって原価を押さえ込もうかと考えています。素材はすべて廃棄物のリサイクルから生まれたものを利用していて、箱形容器や土、廃ガラス瓶原料の緑太郎、スギ樹皮を加熱圧縮成型した培地のモックウールや土壌に不可欠な微生物を増やし酵素活性を高めるコロニーなどで一体化した商品です。容器の値段を下げるために木(間伐材)にしようかとも考えています。

―― エコデザイン大賞発表会で、「もくもく菜園」で育てたホウレンソウの葉のあまりの見事さに驚いてしまったのですが、今取って食べさせて頂いたこのトマトもしっかりトマト本来の旨味がしますね。

 インターネットで都会向けに売れるといいのですが。シロウトでも本格菜園ができます。一般のプランターでは限られますが、「もくもく」は何でもできる。実のなるものでも大丈夫。植物の種以外はキットに含まれています。しかし、環境・リサイクルのキャッチフレーズだけで売れる訳ではないですから。

 これからは、地球温暖化防止のために「屋上緑化システム」に広げようとも考えていますが、ここでも価格の問題をクリアする必要があります。大学の屋上緑化などでは、後から管理する人や予算の問題もあって、今すぐには受け入れてもらえないようです。


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高知エコデザイン協議会の企業会員を訪問して、
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