現在、持続可能（サスティナブル）な社会の実現が世界中で議論され始めています。日本においても産業界、学会、官庁を中心に、限りある資源エネルギーを大幅に削減し、地球環境の保全をしながら、尚かつ一定の経済成長を実現する手法が模索され始めています。
　そんな中、昨年１２月に上梓された「戦略環境経営−エコデザイン」（山本良一東京大学生産技術研究所教授・ダイヤモンド社）という一冊の本によって「エコデザイン」という手法（概念）が日本に紹介されました。
　「エコデザイン」による技術革新は、製造プロセスの改善、製品の最適化・再設計、製品性能・社会システムの一新という段階を経て、持続可能社会の実現を目的としています。また、消費者のグリーン購入の高まりに加え、本年５月には「環境物品調達推進法」が制定され、公共機関に一定割合のグリーン購入が義務づけられるなど、環境配慮商品への需要は急速に拡大しつつあります。
　そこでこのたび、四万十川などの自然が残った高知県のイメージを最大限に活かし、環境に配慮した製品・サービス・システムなどを開発・提供・ＰＲすることによって地場企業の成長を促そうという目的で、産学官連携による「高知エコデザイン協議会」を設立する運びとなりました。これが実現すれば全国でも初の試みとなります。是非とも趣旨にご賛同いただき、設立総会へのご出席をお願い申し上げます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　敬具